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芸術文化によるコドモの学びを探究するオトナのメンバーを募集します

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コドモチョウナイカイからCOドモチョウナイカイへ

芸術文化のもつ教育力を掘り起こし、新しい学びを創造するコミュニティ

コドモチョウナイカイ、という活動をご存知ですか?コドモチョウナイカイは、子どもたちが「コドモチョウナイカイ」と称するデザインチームを組んで、共に遊び学びあいながら、まちやまちの人たちを元気にする「おまつり」をつくりあげるワークショップのプログラムであり、子どもたちによるデザインプロジェクトの名称です。2014 年から現在に至るまで、たくさんの子どもたち、多様な分野のクリエイターや専門家と共に、「テーマ」を共有し、対話や協働を重ねて「おまつり」を成し遂げてきました。また、子どもたちと社会課題の〈出会い〉に着目し、障がいや多様性の問題とも向かい合ってきました。 分身ロボットを通じて難病や肢体不自由な方々と子どもたちの対話と協働を実現したり、絵本作家のクリエイティビティの助けをかりて、子どもたちと性の多様性について考えたり。 あえて非当事者の率直な疑問や興味を起点に、当事者への関心や理解を掘り下げていく過程で常に心がけていたのは、対等な関係性とコミュニケーションでした。 私たちが、企画や運営の過程で、子どもたち、保護者、協力者との対話や協働を通して学んだことは少なくありません。 それならば、企画・運営の過程をもっと多くの人に開かれた場にしてみよう、『コドモとオトナ 芸術文化による学びの循環プロジェクト CO ドモチョウナイカイ』というアイディアが生まれました。本プログラムは、「子どもたちの生きる力と場を育む」という目的のもとに、芸術文化の持つ教育力や包摂力について探究するオトナの研究会であり、コミュニティ「オトナチョウナイカイ」です。 様々な興味や関心、課題や可能性をもつメンバーが集い、多様な講師からの問いと向かいあい、共に学びあいながら、子どもたちにとっての新しい学びや豊かなフィールドを創造するプロジェクトチームを編成します。そして、興味や関心が重なる人、異なる知識やスキルをもち補完する関係、課題を共有する仲間とともにつくりあげたプログラムを、渋谷区子育てネウボラ「co しぶや」で展開します。また、プログラムの実践を通して、子どもたちの表現や創造、対話や協働と向かいあい、寄り添った経験を、プロジェクトチームごとにレポートにまとめて、実施報告会で共有します。 私たちの活動の拠点となる渋谷区子育てネウボラ「co しぶや」は、フィンランド語で「助言の場」を意味し、すべての妊産婦、子育て期の家族にワンステップで切れ目のないサポートを提供すること、それにより育児不安や虐待を予防することを目的とする〈ケアする〉場所です。 オトナチョウナイカイには、芸術文化や教育に関わる人々だけではなく、〈ケア〉を仕事とする人や、自分の子どもを〈ケア〉する父親や母親にも参加してもらいたいと考えています。 ケアリング論の先駆的研究で知られるメイヤコフは、〈ケア〉とは相手の〈成長〉や〈自己実現〉を助けることである、と定義づけました。彼の唯一の著書の邦訳は「ケアの本質 生きることの意味」です。 参加者とともに、それぞれの個の成長や自己実現をめぐる小さな物語を大切にしながら、多様な個の幸せが重なる場所を実現する co、対話 (conversation)、コミュニケーション (communication)、協働(collabolation)、共創 (co-creation)、協力 (cooperation) を積み上げていけたら、と考えています。

プログラム概要

​5.19[ 金 ]

18:00 開場

18:30 - 20:30 

アフタートーク

-21:00

式地 香織
高橋 律子
​モンデンエミコ

CO ドモチョウナイカイ 成長や自己実現をたすけあうとは?

これまでのコドモチョウナイカイの取り組みを紹介、これからはじまる、芸術文化によるコドモとオトナの学びの循環プロジェクト「CO ドモチョウナイカイ」のコンセプトを共有します。また、NPO ひいなアクションが取り組む、子育て中のアーティストを支援する活動について情報提供して頂きます。

参加者も自分自身の問題意識や CO ドモチョウナイカイへの期待や提案を持ち寄り対話します。

6.17[ 土 ]

10:30 - 16:30

​浜町LAB.

齋藤 亜矢

芸術認知科学者の視点から

「ヒトは何故、絵を描くのか」、チンパンジーと人の描画研究をはじめ、認知科学から芸術アプローチし、芸術する体と心の動きを明らかにすることを目指す、齊藤亜矢さん。サイエンスもアートも、自然や現象に目を向けて、心が動くのが出発点。驚きや感動の「!」から始まる、といいます。アートは「!」を表現し、サイエンスは「!」を「?」に変えて色々と掘り下げて考えていく。私たちも自然や現象の中に「!」を探してみましょう。

大西 麻貴

建築家の視点から

グッドジョブセンター香芝 (障害福祉サービス事業所)や山形市の子育て環境整備の一環として新設された児童遊戯施設「シェルターインクルーシブプレイス コパル 」などの設計を通して、「インクルーシブという考え方は、 建築のあり方を深く変えていける」可能性を感じているという大西麻貴さんに、建築家の立場から、〈場をつくる〉ということについて、日々感じていることやみんなで考えてみたいことなどをシェアしていただきます。

7.14[ 金 ]

18:00 開場

18:30 - 20:30 

アフタートーク

-21:00

式地 香織
高橋 律子
​モンデンエミコ

子どもの遊び・学びについて探究しよう!

第1回・2回で持ち寄った参加者の興味・関心が、講座を通してどのように発展しているのか、共有して、いくつかのプロジェクトチームをつくります。そして、チームごとに、子どもの遊びや学びについて探究し、子どもたちの〈成長や自己実現をたすける〉体験やフィールドをデザインします。

7.15[ 土 ]

岡庭 希

10:30 - 16:30

まちのこども園

​代々木公園 見学会

エクスカーション

保育・教育の現場から

レッジョ・エミリア・アプローチにインスパイアされ生まれた、「まちの保育園・こども園」での実践や、「co しぶや」での取り組みなどから浮かび上がる課題について話題提供をしていただきます。

中島 崇

現代美術家の視点から

「私の芸術表現とは個人と公共が交わる場所をつくること」と語る現代美術作家の中島崇さん。ストレッチフィルムや PP バンドなど身近な素材を使った空間作品で、人•モノ•こと•場などの無限にある関係性の一部を可視化し、光の透過や屈折反射や影を通じて見落としていた事象を、鑑賞者の意識下に戻すインスタレーションを続けてきました。事象に意味や関係性を見出す〈あそび〉について、一緒に考えます。

プロジェクトチームごとの研究・制作

9.22[ 金 ]

18:00 開場

18:30 - 20:30 

アフタートーク

-21:00

式地 香織
高橋 律子
​モンデンエミコ

企画発表とピアレビュー

プロジェクトチームごとにデザインした、子どもたちの〈成長や自己実現をたすける〉体験やフィールドについて、 企画発表します。(模擬ワークショップを含む。)

お互いに感想や意見をシェアして、公開プログラムにむけて企画内容をデベロップするのが目的です。

プロジェクトチームごとの準備・制作

10.22[ 日 ]

10:00 - 18:00

​準備・片付けを含む

CO ドモチョウナイカイ公開プログラムの実施

模擬ワークショップとピアレビューを通してデベロップした、ワークショップや

アクティビティを公開実施します

子どもたちの活動や表現を記録して、プログラムの成果や意義、可能性について分析します。

プロジェクトチームごとの分析・発表準備

11.17[ 金 ]

18:00 開場

18:30 - 20:30 

アフタートーク

-21:00

式地 香織
高橋 律子
​モンデンエミコ

公開プログラム実施報告会

グループごとに実施した公開プログラムの内容や、子どもたちの取り組みを通して学んだことなどついて、発表します。お互いのプログラムを振り返り、可能性について議論したり、今後の CO ドモチョウナイカイの展開について、みんなでビジョンを描くのが目的です。

講師紹介

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​齋藤亜矢

京都芸術大学

文明哲学研究所 教授

認知科学

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大西​麻貴

建築家

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岡庭 希

ナチュラルスマイルジャパン株式会社

まちの研究所株式会社本社部門 

経営企画

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中島 崇

現代美術家

齋藤亜矢プロフィール 京都大学理学部、同大学院医学研究科修士課程修了後、東京藝術大学大学院美術研究科修了。博士(美術)。京都大学野生動物研究センター特定助教、中部学院大学准教授などを経て現職。著書に『ヒトはなぜ絵を描くのか―芸術認知科学への招待』(岩波書店)、『ルビンのツボ―芸術する体と心』(岩波書店)ほか。日本文藝家協会編『ベスト・エッセイ 2018』『ベスト・エッセイ 2020』(光村図書)選出、高等学校教科書「現代の国語」(東京書籍、筑摩書房ほか)採用。連載に、京都新聞「現代のことば」『月刊アートコレクターズ』。デザインに、日本モンキーセンターロゴマークなど。

大西麻貴プロフィール 1983 年生まれ。2006 年京都大学工学部建築学科卒業。2008 年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。大西麻貴+百田有希 /o+h を共同主宰。横浜国立大学大学院 Y-GSA プロフェッサーアーキテクト。日本橋浜町の通りに開かれたオフィスで、家、公共建築、福祉施設、店舗、オフィス、まちづくり、インスタレーションなど、さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。 主な作品に「二重螺旋の家」(2011)「Good Job! Center KASHIBA」(2016)「シェルターインクルーシブプレイスコパル」(2022)等。

岡庭希プロフィール 北里大学獣医畜産学部卒。消費財メーカーの商品開発、営業を経て、2013 年ナチュラルスマイルジャパン(まちの保育園・こども園)に入社。2015 年に立ち上げた姉妹会社まちの研究所の業務も兼務する。 まちの保育園・こども園各園の開設を手掛ける他、保育・乳幼児教育・子育て・まちづくりを主軸に新規事業開発、コンサルティング、広報等を幅広く担当している。直近では、2021 年に渋谷区にて「co しぶや」を、2022 年に星野リゾート社との協業により、「リゾナーレ大阪」のアトリエをオープン。

中島崇プロフィール 私の芸術表現とは、個人と公共が交わる場所をつくることである。つまり、個人的思考を公共に向けて提案する行為だと思っている。セッティングされた空間の中で人と人とが出会い、語らい、新たな思考を発見し、鑑賞者も作品の一部となり、作品もまた鑑賞者の一部となる。そんなインスタレーション作品の発表を続けている。 作品は主に梱包材を素材としたインスタレーションで、建築物や空間にある 人 . 物 . 事 .場 . の関係を光 . 大気 . 時間を通して可視化し、新たな関係を促す作品を国内外、屋内外問わず、制作している。

ファシリテーター紹介

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式地​香織

コドモチョウナイカイ事務局代表​

​伊東建築塾子ども建築塾 講師

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高橋律子

NPO ひいなアクション代表

研究者

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モンデンエミコ

NPO ひいなアクション

クリエイティブディレクター

金沢市民芸術村アート工房

ディレクター

式地香織プロフィール 2001 年に伊東豊雄建築設計事務所のスタッフとして担当した「イタリアと日本 生活のデザイン展」において、共同監修者であったアンドレア・ブランジ氏の「世界に誇るイタリアのデザインの1つに教育のデザインがある。」という宣言に感銘を受ける。 2014 年、子どもたちのデザインチームが共に遊び学びあいながら、まちやまちの人たちを元気にするおまつりをつくりあげる、子どもたちによるデザインプロジェクト、というコンセプトを掲げ、「コドモチョウナイカイ事務局」を立ち上げる。デザインの持つ教育力と包摂力を耕して、子どもたちの生きる力と場を育む活動を続けている。

高橋律子プロフィール 金沢 21 世紀美術館キュレーター在職中、自身の子育てと仕事との両立に混迷したことをきかっけに、子育てアーティストの課題に気づき、2017 年に NPO ひいなアクションを立ち上げ、支援活動を行っている。現在は金沢 21 世紀美術館を退職し、金沢大学大学院博士後期課程に在学。ジェンダーとアートの社会学・美術史について実践と理論の両側面から研究を行っている

モンデンエミコプロフィール1979 年愛知県生まれ、石川県在住。2003 年金沢美術工芸大学彫刻専攻修了。 学生時代は金属彫刻を専門としていたが、現在は「記憶」や「物語」をテーマにコラージュによるモビール作品や刺繍日記作品を主に制作。プロジェクト型作品である《刺繍日記》は 7 年前からインスタグラムで毎日1作品公開している。  一方、NPO ひいなアクションや金沢市民芸術村アート工房ディレクターとして、こどもや親子を対象に、アートを通して創造する楽しさを体感するワークショップやイベントの企画運営を行っっている。

​募集要項

参加費

無料

​募集人数

対面参加枠    16 名
オンライン参加枠  4 名

オンライン枠でご参加の場合は、オンラインワークショップのプログラムを
デザインします。6 月17日及び 7月 15 日のプログラムについては、
対面での参加をお勧めします。

会期

2023年(令和5年)5月19日 [ 金 ] ~ 2023年11月17日 [ 金 ]

​場所

渋谷区神南ネウボラ子育て支援センター「co しぶや」

東京都渋谷区宇多川町 5-6
渋谷区子育てネウボラ2・3階

対象

子ども・教育・ケア・アート・デザイン・地域・社会・多様性などについて、自分自身の興味関心や課題を
シェアし、多様な人々との対話や協働を通して、実践につなげる意志のある方(高校生以上)

応募方法

「CO ドモチョウナイカイ 2023」参加応募フォームに必要事項と志望動機(800 字まで)を記入して応募してください。右の QR コードより参加応募フォームにアクセスできます。
参加応募 URL https://forms.gle/SS8ntFgBZCCQcEPk7

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応募期間

2023年(令和5年)4月10日(月) ~ 2023年5月10日(水)

選考

応募フォームにご記入いただいた内容に基づいて、企画・運営メンバーによる選考をする場合があります。定員を上回る

ご応募があった場合など、期待に添えないこともあります。尚、選考結果についてのお問い合わせはご遠慮ください。

選考結果の通知

採否にかかわらず 2023年5月15日(月)までに、E メールにて通知いたします。

お問い合わせ先

コドモチョウナイカイ事務局 代表 式地香織

〒105-0001 東京都港区虎ノ門 3-10-4 虎ノ門ガーデン 707 tel 090-5789-0254

E-mail     kodomochounaikai@gmail.com 

Facebook  https://www.facebook.com/kodomochounaikai

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